事業計画と経営者の夢
- tsunemichiaoki
- 2024年10月7日
- 読了時間: 6分

本日もセミナービジネス研究所の記事をご覧いただきありがとうございます。あらゆる経営者の方が事業を発展させていく上で、セミナー展開の価値、メリットを感じていただくために、セミナー展開で御社の事業あるいは経営者であるあなた自身のアピールをしていただきたいと考えております。
そのために、セミナー展開をどのように行っていけばよいか、という基本をお伝えするため、そしてご参考になるのでは、という記事を書き連ねております。
ここ数回、経営者向けに決算書についてのお話をしてきました。そして前回、未来の決算書という言葉を持ち出し将来の事業計画の具体化という観点でのお話をさせていただきました。繰り返しとも言えますが、今回は定量的なアプローチではなく、定性的アプローチとして経営者にとっての夢、という観点で話を進めたいと思います。
それでは今回の本文をどうぞ。
第1章 経営者だから見える自社の未来
あなたは今、どのような夢をお持ちでしょうか。
夢という言葉がビジネスにおいてジャストフィットするかどうかは少々難しいかもしれません。
ですが、未来への思いはいろいろなものをお持ちなのではないかと思います。
そしてその中にはまず間違いなく仕事、会社に関するものが入っているのではないでしょうか。
成し遂げたい事業、達成した売上規模、得られるようになりたい会社の評価・評判などなど、言い出したきりがないくらいにいろいろなことが出てくるのではないかと思います。
だからこそ、事業に取り組まれている、経営をされている、ということのはずです。
ですが、少々立ち止まって考えてみていただきたいのです。
誰もがあなたと同じように夢を持ち、その夢の実現に向かってハードワークをいとわず取り組んでいるかどうか、ということを。
そしてお気づきのことでしょう。
誰もが同じように考え、取り組んでいるわけではないことを。
あなただからこそ見えている世界、感じている未来というものがありませんか。
それを具現化させるために日々努力されておられるのではないでしょうか。
会社、組織、そしてさらには人を成長させる原動力はまさにそこにあります。
第2章 世の中を動かす経営者の夢
経営者に限らず、誰にでも夢はあるはずです。いえ、あると私は確信しています。
しかしその夢の多くは、とても実現は無理、と本人が思ってしまうことで、実現されることなく散っていくのもまた事実です。
ですが、夢は思い描かなければ絶対実現することはありません。
願望があるからこそ人は動けます。
そしてその願望が強ければ強いほど実現します。
超一流スポーツ選手が子どもの時に書いた、将来の夢についての作文をご覧になったことがありますか。
有名なところでは、最近はプロ野球の大谷翔平選手のマンダラチャートかもしれませんが、野球の世界ではイチロー選手の子どもの頃の作文が有名なものと思います。
また水泳の北島康介選手の夢も有名ではないでしょうか。
夢に向かって努力をして結果を出された方々の努力は計り知れないものがあるはずです。
ですが無理だと思うよう夢でも描かないことには始まりません。そこが出発点になるからです。
あなたがもしそのような夢を持つことができたなら、否定したくなる自分がいたとしても、その夢を忘れないでください。
意識し続けることで何かが始まるときがきっと来ます。
第3章 未来を手繰り寄せるための道筋
夢を描くことははじめの一歩として大事なことです。
ですが、夢を描けばすべて実現するか、といえばそれはやはり違います。
実現のために心底努力ができるかどうか、にかかっています。
だからこそ以前、お医者さんの話として、人が死ぬ時後悔することは何、というお話をさせていただいています。
そしてそれが個人の趣味の世界ではなく、あくまでビジネス上での夢、ということであれば、それを実現させるためには経営計画、事業計画は必須のことになります。
前回お話した未来の決算書も同列のことです。
どのように未来を思い描くか。そしてどのようにしてそこに到達できると考えるか。
心底取り組みたいと考えるからこそ辛いことにも耐えることができます。
産みの苦しみ、ということです。
到達への道は殆どの場合、一本道ではありません。いろいろな選択肢があります。
そのシミュレーションを経営者であればしなければなりません。
シミュレーションとはいっても、架空の想定の部分も入ってきますので、どうしても現実性という観点では薄いものになってしまう可能性が残ります。
その部分を埋めるのが決算書の細かい項目の将来予測です。
それらの数字の将来予測を考えていく段階で、自分の描く未来がその方向性の延長にあるのかどうかを感じ取れるときが必ず出てきます。
夢を実現させるためには何らかの投資が必ず必要になってきます。
時間への投資なのか、人への投資なのか、設備への投資なのか、などなど。
それらからいつ、どのような形でリターンを得ることができると考えるか。
そしてその根拠は何か。
こういったことを考えることで、経営計画の充実化に間違いなくつながります。
そしてその繰り返しをすることで、最初は夢物語かと思ったことが、もしかすると行けるかも、ということにも変わってきます。
それができればしめたもの、ということです。
ぜひここを目指して頑張ってください。
何から何まで実現させることはさすがに大変ハードなものがあります。
ですが、その取組の中でもなにか一つ、成果につなげることができれば、一定レベル以上の達成感を味わえることでしょう。
第4章 経営者にとってのやりがい、いきがい
最後に少し違った観点になりますがこの部分にも意識を向けておきたい、ということをお話したいと思います。
経営者であっても人です。
様々な感情が日々の経営の中で、そして生活の中でも出ます。
そしてその感情はすべてがポジティブなもの、にはなりません。
当然、感情の浮き沈みがあるわけです。
多くの方が、と言うと違うかもしれませんが、間違いなく一部の方にとっては、経営は苦難の連続ではないでしょうか。
気の休まることがない日々。
ですが、なぜそんなつらい日々なのに経営者で有り続けるのか。
言うまでもなく、そこには使命感や、やりがい、いきがい、ということがベースにあります。
誰でも務まる立場でもありません。
あなただからできる、いえ、しなければならない。
だから経営者として毎日そこに向き合い、そして精進されておられるはずです。
そして決算を迎えたときに、計画通りの数字が残った。
残ることが見えてきたので、社員に特別賞与(決算賞与)を支給することができた。
このようなときにそれまでの苦労が報われた、ほっとできた、ということをすでにご経験の方も大勢おられると思います。
それを続けていくことで、思い描いていた理想の経営にだんだん近づいていく。
最初は苦難の連続だったものが、だんだんやりがいが増してくる。ますます自分自身のエネルギーが増幅されてくる。
そこまで到達できると一安心、ということですね。
ただしそこで安心しているとすぐさま世の中から後れを取ってしまいますから、次の新たな挑戦は何だろう、ということでまた苦難の道に進まれていく。
なんとも割に合わない、という感じかもしれませんが、ですがやはりそれはあなただからこそできることです。
そしてその思いをより強固にする、強化するためにも未来の決算書、ということなのです。
夢と未来の決算書の融合。
ご活躍を期待しています。
(了)
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